『浜辺の歌』作詞:林古渓/作曲:成田為三
(1番)
あした浜辺を さまよえば、
昔のことぞ 忍ばるる。
風の音よ、雲のさまよ、
寄する波も貝の色も。
(2番)
ゆうべ浜辺を もとおれば、
昔の人ぞ、忍ばるる。
寄する波よ、返す波よ、
月の色も、星の影も。
【解説】
1913年(大正2年8月)に雑誌『音楽』で、曲は1918年(大正7年)10月『セノオ楽譜98番』で発表された作品。
発表直後はあまり有名ではありませんでしたが、昭和に入ってから普及しました。
ロマンティックなメロディが特徴的。
ちなみに、現在は歌われていませんが、原譜には3番の歌詞があります。
(3番)
はやちたちまち 波を吹き
赤裳(あかも)のすそぞ ぬれもせじ
やみし我は すでにいえて
浜辺の真砂 まなごいまは
林古渓(はやし・こけい)は1875年7月15日に生まれて1947年2月20日に没した作詞家・国文学者。
その他の作品は『大いなるかな』や『五月』、『みの虫』などがあります。
成田為三(なりた・ためぞう)は、1893年12月15日秋田に生まれ、1945年(昭和20年)10月29日)に没した作曲家。
山田耕筰の門下生としても知られています。
『かなりや』や『浜辺の歌』、『海』などの代表曲があります。