背くらべ

『背くらべ』作詞:海野厚/作曲:中山晋平

(1番)
柱のきずは おととしの
五月五日の 背くらべ
粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
計つてくれた 背のたけ
きのふくらべりゃ 何(なん)のこと
やつと羽織の 紐(ひも)のたけ

(2番)
柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える
遠いお山も 背くらべ
雲の上まで 顔だして
てんでに背伸(せのび) してゐても
雪の帽子を ぬいでさへ
一はやつぱり 富士の山

【解説】
1919年に東京日々新聞にこの詩が投稿されて同年の雑誌『少女号』にも掲載された作品。
後の1923年に曲がつけられ『子供達の歌 第3集』として発表されています。
端午の節句に関する内容の歌で、日常的な風景でありながら子どもの視点から上手に描き出されています。
1896年8月12日静岡県に生まれて1925年5月20日に没した海野厚(うんの・あつし)は童謡作家、俳人です。
本名は海野厚一(うみの・こういち)で、俳号は長頸子(ちょうけいし)。
28歳という若さで亡くなってしまったために作品は多くはありませんが、『おもちゃのマーチ』や『ひなまつり』などの素晴らしい作品を残しています。
1887年3月22日長野県に生まれ、1952年12月30日に没した中山晋平(なかやま・しんぺい)は日本の大衆歌謡に大きく貢献した作曲家。
この作品の他にも『てるてる坊主』や『シャボン玉』、『あの町この町』、『兎のダンス』など、数多く残っています。